目 次
序文 仲川たけし
誌上大会参加作品
誌上大会 入選句
年度賞作品
参加者名簿
あとがき
題と選者
題 | 府県名 | 選者名 | 府県名 | 選者名 |
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「 火 」 | 岡 山 | 大森風来子 | 北海道 | 斎藤 大雄 |
「 水 」 | 愛 知 | 加藤 翠谷 | 兵 庫 | 小松原爽介 |
「 木 」 | 新 潟 | 大野 風柳 | 大 阪 | 森中惠美子 |
「 金 」 | 大 阪 | 橘高 薫風 | 兵 庫 | 時実 新子 |
「 土 」 | 岡 山 | 寺尾 俊平 | 東 京 | 野谷 竹路 |
入選句
題 「 火 」 大森風来子 選 | |||
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特 選 | 火はおんなおとこは終生火を守る | 三 重 | 寺前みつる |
準特選 | 火の言葉くれた人とは夢で逢う | 愛 媛 | 忽那 道子 |
準特選 | 風に火をつける女の片えくぼ | 長 野 | 柳橋スミヱ |
題 「 火 」 斎藤 大雄 選 | |||
特 選 | 吹けば直ぐ燃える火種を抱いて冬 | 岡 山 | 小野真備雄 |
準特選 | 火の海を泳いだ乳房弥陀が棲む | 大 分 | 野田 清博 |
準特選 | 神様も焚き火にあたる秋祭り | 岡 山 | 神原日出夫 |
題 「 水 」 加藤 翠谷 選 | |||
特 選 | 水まくら母に甘えを許される | 岡 山 | 中原ねえね |
準特選 | 逃げ水を追う少年の澄んだ飢え | 長 野 | 勝野みちお |
準特選 | 臍の緒につながっている水の音 | 愛 知 | 山本 桜子 |
題 「 水 」 小松原爽介 選 | |||
特 選 | 水際で放つ科白は決めてある | 福 岡 | 藤田きよし |
準特選 | 相剋のやがてはじまる朝の水 | 兵 庫 | 井上 良子 |
準特選 | 口うつしの水でさよなら出来るなら | 京 都 | 奥山 晴生 |
題 「 木 」 大野 風柳 選 | |||
特 選 | 木の泣いた分だけきっと泣かされる | 高 知 | 滝本 星城 |
準特選 | おとぎ話しよう大樹の陰へゆく | 大 阪 | 鍋島 十歩 |
準特選 | 鉛筆になっていよいよ木の匂い | 大 阪 | 酒井 一壺 |
題 「 木 」 森中惠美子 選 | |||
特 選 | 木の泣いた分だけきっと泣かされる | 高 知 | 滝本 星城 |
準特選 | 木を伐って人が興じている刹那 | 長 崎 | 勝盛 青章 |
準特選 | どの木だってまいにち手紙書いている | 鳥 取 | 八木 千代 |
題 「 金 」 橘高 薫風 選 | |||
特 選 | 金婚の語らいそれは童話かも | 山 梨 | 井上 静詩 |
準特選 | 金の色混ぜて人間狂い候 | 和歌山 | 北山 紀世 |
準特選 | 給料日夫の首も振り込まれ | 神奈川 | 石井 正俊 |
題 「 金 」 時実 新子 選 | |||
特 選 | 盃に黄金の象遊ばせる | 東 京 | 近江あきら |
準特選 | 目出し帽金のありかを知っている | 京 都 | 大城戸悠水 |
準特選 | 烏金で私の首を買い戻す | 福 岡 | 鶴田タツヲ |
題 「 土 」 寺尾 俊平 選 | |||
特 選 | 愛が戻ると土はふっくら種を抱く | 福 岡 | 徳永百合子 |
準特選 | 軽音楽ひびく耕すときの土 | 鳥 取 | 八木 千代 |
準特選 | ほんとうの土がわかる娘嫁に来る | 青 森 | 坂本 雨山 |
題 「 土 」 野谷 竹路 選 | |||
特 選 | 土掘って掘って耶馬台国に着く | 愛 知 | 山本 桜子 |
準特選 | 土の香が好きで貧しい村に住む | 三 重 | 村林弥兵衛 |
準特選 | 土しかと踏む青空を見るために | 三 重 | 奥野 誠二 |