場 所:太田市社会教育総合センター
開 催:平成31年 4月 7日(日)
最優秀句「ひと筆の絵の具に春の野が萌える」群馬県 田中 寿々夢
(選句について)
特別課題を除く、第一部及び第二部の三才句、四十五句から、さらに第一部及び第二部の両選者より五句ずつ選出し、最も多数の支持を得た句を最優秀句とする。
特撰句
題 | 選 者 | 特 撰 句 | 府県名 | 雅 号 |
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本気 | 田中寿々夢 | 救出の本気度を問う拉致の海 | 茨 城 | 植木 利衛 |
一点を見つめる眼揺るがない | 群 馬 | 勢藤 潤 | ||
鬼縛る想い辞表を抱いて立ち | 埼 玉 | 西潟賢一郎 | ||
舞う | 上村 脩 | 昇進の顔花が舞い鶴が舞い | 埼 玉 | 西潟賢一郎 |
釈迦の掌へ人間が舞う蝶が舞う | 埼 玉 | 篠崎 紀子 | ||
うれしくて音符になっていく手足 | 青 森 | 北山まみどり | ||
茂る | 荻原美和子 | 留守宅は蔦がセコムになっている | 東 京 | 三上 武彦 |
万緑の森が心の垢を削ぐ | 栃 木 | 中西 隆雄 | ||
ひと筆の絵の具に春の野が萌える | 群 馬 | 田中寿々夢 | ||
脇 | 西潟賢一郎 | 横風も追い風にする覇者の旗 | 埼 玉 | 國嶋 武 |
脇役に徹し野心は隅に置く | 東 京 | 大野 征子 | ||
脇道に逸れて人間らしくなる | 東 京 | 上村 脩 | ||
若い | 中西 隆雄 | 瓦礫から再起青春まっしぐら | 群 馬 | 黒崎 和夫 |
特大の画布を食み出す若い夢 | 埼 玉 | 志村 宇一 | ||
令和への覚悟眩しい皇太子 | 埼 玉 | 栗原 洋子 | ||
城 | 國嶋 武 | 築城の美学を飾る絶頂期 | 埼 玉 | 西潟賢一郎 |
真っ当に生きて竜宮城に住み | 埼 玉 | 志村 宇一 | ||
定年後城主は妻になり平和 | 埼 玉 | 横田 朝子 | ||
植木 | 原名 幸雄 | 妻と来て妻と選んだ植木市 | 栃 木 | 大橋 芳明 |
古希過ぎて庭の枝ぶり丸みおび | 群 馬 | 大川 博 | ||
砂漠化の街に植樹の汗を積む | 東 京 | 上村 脩 | ||
飛ぶ | てじま晩秋 | シャンソンに翼が生えるワイン蔵 | 埼 玉 | 西潟賢一郎 |
竹とんぼあははあははと飛んで行く | 群 馬 | 池上 雅夫 | ||
父超える覚悟少年脱皮する | 群 馬 | 田中寿々夢 | ||
盛 | 岡崎 守 | 落ち零れさせない母の広い皿 | 栃 木 | 大橋 芳明 |
食べ残し山盛り飢餓を忘れてる | 岩 手 | 百姓 一揆 | ||
非常ベル盛んに鳴らす地球号 | 栃 木 | 松本トマト | ||
盛 | 大野 風柳 | 裁かれぬ机上に罪が盛ったまま | 福 井 | 西川 節子 |
晴天を信じて生きる車椅子 | 茨 城 | 永倉みちよ | ||
盛り場の真ん中に居て帰りたい | 新 潟 | 長井 和子 | ||
盛 | 雫石 隆子 | 天災と人災紙面てんこ盛り | 高 知 | 森本 幸美 |
盛り土の上の日本が揺れ止まず | 熊 本 | 村上 和巳 | ||
大きくなってねと大盛りのごはん | 栃 木 | 善林 真琴 | ||
盛 | 久保田半蔵門 | 繁盛の店はお客を並ばせる | 埼 玉 | 青鹿 一秋 |
富士山が見えて車内が盛り上がり | 長 野 | 原 茂樹 | ||
金婚日盛装の妻惚れなおす | 東 京 | 安斉フミ子 | ||
盛 | 森中惠美子 | 大きくなってねと大盛りのごはん | 栃 木 | 善林 真琴 |
毒を盛り薬を盛って生き延びる | 熊 本 | 山本あかね | ||
明日に向け今日も三度の飯を盛る | 栃 木 | 久保田昭枝 | ||
盛 | 本田 智彦 | 旬の味安い旨いを膳にのせ | 東 京 | 和瀬田洋子 |
直向きに母は無償の愛を盛る | 佐 賀 | 山口 亮英 | ||
酒盛りが地域の絆深めます | 青 森 | 石木田淳一郎 | ||
盛 | 井原みつ子 | 一盛りにされた命よ献花台 | 兵 庫 | 金井 矩子 |
直向きに母は無償の愛を盛る | 佐 賀 | 山口 亮英 | ||
青春の仕残し盛って老いの春 | 栃 木 | 中西 茂年 | ||
盛 | 平田 朝子 | 夢盛った花道ベビーカーが行く | 静 岡 | 小林ふくこ |
吹く風がみんな味方となる名刺 | 栃 木 | 荻原 鹿声 | ||
一盛りにされた命よ献花台 | 兵 庫 | 金井 矩子 |