場 所:太田市社会教育総合センター
開 催:平成29年 4月 9日(日)
最優秀句「子に注ぐ母の視線に嘘はない」埼玉県 篠﨑 紀子
(選句について)
全国の選者十六名による選句で第一位でした。
特撰句
題 | 選 者 | 特 撰 句 | 府県名 | 雅 号 |
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似合う | 田中寿々夢 | 終章の画布に似合いの花を画き | 埼 玉 | 志村 宇一 |
スーツより自分になれる作業服 | 群 馬 | 勢藤 潤 | ||
帰省子を待つ故郷の煮ころがし | 茨 城 | 植木 利衛 | ||
艶 | 上村 脩 | 精彩を放つ若さの乱反射 | 埼 玉 | 深堀 秀子 |
妻でない妻にしてゆく訪問着 | 埼 玉 | 横田 朝子 | ||
人生の絶頂にいる顔の艶 | 神奈川 | 堀井 勉 | ||
頼る | 荻原美和子 | 神頼み賽銭箱をハシゴする | 茨 城 | 福士 哲夫 |
母ちゃんの稼ぎ家計を丸くする | 栃 木 | 髙橋 音次 | ||
寄り添える杖一本がたのもしい | 埼 玉 | 梶野 正二 | ||
余白 | 西潟賢一郎 | 抽象の余韻を語る画布の隅 | 埼 玉 | 岡田 正 |
妻への追悼裏表表紙が白い | 埼 玉 | 篠﨑 紀子 | ||
白無垢の襟を飾った明日の地図 | 埼 玉 | 横田 朝子 | ||
視野 | 中西 隆雄 | 子に注ぐ母の視線に嘘はない | 埼 玉 | 篠﨑 紀子 |
空想の旅へ誘う世界地図 | 埼 玉 | 辻野 光江 | ||
広い視野心の窓も開けてある | 栃 木 | 篠原あきら | ||
栄え | 國嶋 武 | 正念場ネットで伸ばす三代目 | 埼 玉 | 志村 宇一 |
栄光の歴史家系図物語る | 埼 玉 | 辻野 光江 | ||
繁栄の老舗プライド誇張する | 埼 玉 | 横田 朝子 | ||
声 | てじま晩秋 | 片隅の美談を拾う記者の耳 | 栃 木 | 大橋 芳明 |
闇の中母の応援歌が響く | 埼 玉 | 篠原 ユミ | ||
童謡を聞かせ爺さん黙らせる | 群 馬 | 長谷川直禧 | ||
真 | 岡崎 守 | 真っ当に生きて父さんの手のひら | 茨 城 | 岡本 恵 |
真心をよせてひとつになる笑顔 | 福 岡 | 角 ひさ子 | ||
雑踏の真ん中にいてまだ孤独 | 埼 玉 | 荻野 靜次 | ||
真 | 本田 智彦 | 真実を求め人生汗をかく | 三 重 | 森 繁夫 |
真っすぐの心も折れた震度七 | 熊 本 | 阪本ちえこ | ||
叩いても曲げても真実は一つ | 佐 賀 | 西村 正紘 | ||
真 | 雫石 隆子 | 聖戦を叱るほんものの神さま | 大 阪 | 上嶋 幸雀 |
真実は煮ても焼いてもひこばえる | 埼 玉 | 桝田 二郎 | ||
大きな耳で真実を聞く仏様 | 兵 庫 | 舟辺 隆雄 | ||
真 | 久保田半蔵門 | 真っ直ぐに伸びて縄文杉になる | 栃 木 | 平澤 照雄 |
真実を語り続けているドーム | 広 島 | 笹重 耕三 | ||
真っすぐに生きて譲らぬマイペース | 埼 玉 | 米川あいこ | ||
真 | 森中惠美子 | 真実を孤独にさせる多数決 | 鹿児島 | 前田 一天 |
真心の形に靴が脱いである | 福 島 | 中野 敦子 | ||
温もりが真っすぐ届くにぎりめし | 宮 城 | 太田 良喜 | ||
真 | 大野 風柳 | 真水なら売っております念のため | 茨 城 | 樫村 日華 |
本流と支流の渦に真実が | 静 岡 | 佐藤 灯人 | ||
エンディングノートに隠れてる真 | 新 潟 | 野島 正夫 | ||
真 | 井原みつ子 | 天真爛漫私も浄化されてゆく | 愛 知 | 山本 八葉 |
真ん丸が描けるあなたと遇ったから | 茨 城 | 佐瀬 貴子 | ||
七十年真っすぐ駆けた平和です | 宮 城 | 太田 良喜 | ||
真 | 平田 朝子 | 母介護真の自分がみえてくる | 熊 本 | 徳丸 浩二 |
古事記から封印されている真 | 熊 本 | 黒川 孤遊 | ||
真っ当に生きて愛してみな宝 | 広 島 | 松本壽賀子 |