第23回「太平記の里」全国川柳大会

場 所:太田市福祉会館
開 催:平成25年11月10日(日)

最優秀句「喜びの酒が天まで舞い上がる」群馬県 木村 昇柳

(選句について)
全国十六人の選者により決定いたしました。木村昇柳氏は太田市川柳協会会員で事務局を担当しています。柳歴二十五年以上あります。「太平記の里」全国川柳大会の中心人物です。
なおこの句は太田市の「さくらロード」に句碑として建立されます。

特撰句

選 者特 撰 句府県名雅 号
田中寿々夢さまざまなサヨナラを描く旅の駅埼 玉篠崎 紀子
放たれた家事へゆらゆら蝶の旅群 馬三村 悦子
人間になれる独りの旅の宿栃 木大河原信昭
意外中西 隆雄過疎の地の友はネットでグローバル東 京安藤 波瑠
ふるさとが手つかずのまま母と居る埼 玉篠崎 紀子
未来図の枯野で明日の夢に会う東 京上村  脩
平気荻原美和子趣味見つけ独りぼっちが生き返る東 京安藤 波瑠
母の名で耐えて笑顔を忘れない埼 玉加藤孤太郎
ふるさとに灯りの要らぬ道がある栃 木大橋 芳明
イメージ西潟賢一郎風景の外へ弾んだ青い毬埼 玉志村 宇一
虹がささやく花嫁の予定表埼 玉米川あいこ
自分史に心の貧しさが残る埼 玉木崎 栄昇
きまぐれ川俣 秀夫ひょいと来てひょいと出て行く福の神栃 木篠原あきら
三食をきめる独りの腹時計栃 木毛塚 善市
田圃でも売ったか寺へ寄付の額栃 木岩田 米造
乗るてじま晩秋海原の朝日鯨に乗ってくる埼 玉四分一周平
野心眠らせ恍惚の骨の乗る埼 玉篠崎 紀子
煽てられノルマのコント冬を描く東 京布施 ちえ
竹本瓢太郎コップ酒天下肴に盛り上がり東 京長瀬 熙実
ひとり去りまたひとり去りひとり酒埼 玉米山長七郎
喜びの酒が天まで舞い上がる群 馬木村 昇柳
東 西南北二人して米一合も食べきれず堀越 君子
リングには共に生きると彫ったはず栃 木小曽根光秀
おむすびを分け合い生きた日の記憶栃 木岩田 米造
岡崎  守新人類太陽系と書いておく宮 城太田 良喜
デジタルな恋だ絵文字で交わす愛奈 良野田てるを
新しい核も戦禍もない地球埼 玉須田  昭
大野 風柳きのうまで新聞だった新聞紙富 山有澤 嘉晃
変えた番号あなたにだけは知らせます岡 山岩崎 幸子
伸びてくる爪を信じて確と剪る栃 木荻原 鹿声
津田  暹リニューアルしましたこれも私です青 森碧井 渓翠
日々新た鉛筆の芯とがらせる熊 本黒川 孤遊
新鮮な私を保つ好奇心岐 阜小林 映汎
小島 蘭幸ボロボロになっても先駆者であらん宮 城丸山あずさ
諦めることで新たな明日つかむ群 馬須藤 智義
読み終えたページにわたくしの新芽青 森北山まみどり
森中惠美子日々新た鉛筆の芯とがらせる熊 本黒川 孤遊
被災地に新たな花の種を蒔く栃 木篠原あきら
新米が炊けるしみじみ日本人埼 玉亀井  哲
本田 智彦新聞に知識新たな辞書がある福 岡戸次 柳親
社の活気新人力が押し上げる東 京佐藤 晴江
新記録スタンドの渦おさまらぬ熊 本上田ゆい子
平山 繁夫読み終えたページにわたくしの新芽青 森北山まみどり
産まれたての命そっとそっと抱いた山 形相田みちる
新月の闇人間はニンゲンに佐 賀真島久美子
平田 朝子家中が満開となる初歩き宮 城藤本真喜子
社の活気新人力が押し上げる東 京佐藤 晴江
点滴が取れて命が新しい東 京上村  脩