場 所:太田市福祉会館
開 催:平成25年11月10日(日)
最優秀句「喜びの酒が天まで舞い上がる」群馬県 木村 昇柳
(選句について)
全国十六人の選者により決定いたしました。木村昇柳氏は太田市川柳協会会員で事務局を担当しています。柳歴二十五年以上あります。「太平記の里」全国川柳大会の中心人物です。
なおこの句は太田市の「さくらロード」に句碑として建立されます。
特撰句
題 | 選 者 | 特 撰 句 | 府県名 | 雅 号 |
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旅 | 田中寿々夢 | さまざまなサヨナラを描く旅の駅 | 埼 玉 | 篠崎 紀子 |
放たれた家事へゆらゆら蝶の旅 | 群 馬 | 三村 悦子 | ||
人間になれる独りの旅の宿 | 栃 木 | 大河原信昭 | ||
意外 | 中西 隆雄 | 過疎の地の友はネットでグローバル | 東 京 | 安藤 波瑠 |
ふるさとが手つかずのまま母と居る | 埼 玉 | 篠崎 紀子 | ||
未来図の枯野で明日の夢に会う | 東 京 | 上村 脩 | ||
平気 | 荻原美和子 | 趣味見つけ独りぼっちが生き返る | 東 京 | 安藤 波瑠 |
母の名で耐えて笑顔を忘れない | 埼 玉 | 加藤孤太郎 | ||
ふるさとに灯りの要らぬ道がある | 栃 木 | 大橋 芳明 | ||
イメージ | 西潟賢一郎 | 風景の外へ弾んだ青い毬 | 埼 玉 | 志村 宇一 |
虹がささやく花嫁の予定表 | 埼 玉 | 米川あいこ | ||
自分史に心の貧しさが残る | 埼 玉 | 木崎 栄昇 | ||
きまぐれ | 川俣 秀夫 | ひょいと来てひょいと出て行く福の神 | 栃 木 | 篠原あきら |
三食をきめる独りの腹時計 | 栃 木 | 毛塚 善市 | ||
田圃でも売ったか寺へ寄付の額 | 栃 木 | 岩田 米造 | ||
乗る | てじま晩秋 | 海原の朝日鯨に乗ってくる | 埼 玉 | 四分一周平 |
野心眠らせ恍惚の骨の乗る | 埼 玉 | 篠崎 紀子 | ||
煽てられノルマのコント冬を描く | 東 京 | 布施 ちえ | ||
酒 | 竹本瓢太郎 | コップ酒天下肴に盛り上がり | 東 京 | 長瀬 熙実 |
ひとり去りまたひとり去りひとり酒 | 埼 玉 | 米山長七郎 | ||
喜びの酒が天まで舞い上がる | 群 馬 | 木村 昇柳 | ||
共 | 東 西南北 | 二人して米一合も食べきれず | ー | 堀越 君子 |
リングには共に生きると彫ったはず | 栃 木 | 小曽根光秀 | ||
おむすびを分け合い生きた日の記憶 | 栃 木 | 岩田 米造 | ||
新 | 岡崎 守 | 新人類太陽系と書いておく | 宮 城 | 太田 良喜 |
デジタルな恋だ絵文字で交わす愛 | 奈 良 | 野田てるを | ||
新しい核も戦禍もない地球 | 埼 玉 | 須田 昭 | ||
新 | 大野 風柳 | きのうまで新聞だった新聞紙 | 富 山 | 有澤 嘉晃 |
変えた番号あなたにだけは知らせます | 岡 山 | 岩崎 幸子 | ||
伸びてくる爪を信じて確と剪る | 栃 木 | 荻原 鹿声 | ||
新 | 津田 暹 | リニューアルしましたこれも私です | 青 森 | 碧井 渓翠 |
日々新た鉛筆の芯とがらせる | 熊 本 | 黒川 孤遊 | ||
新鮮な私を保つ好奇心 | 岐 阜 | 小林 映汎 | ||
新 | 小島 蘭幸 | ボロボロになっても先駆者であらん | 宮 城 | 丸山あずさ |
諦めることで新たな明日つかむ | 群 馬 | 須藤 智義 | ||
読み終えたページにわたくしの新芽 | 青 森 | 北山まみどり | ||
新 | 森中惠美子 | 日々新た鉛筆の芯とがらせる | 熊 本 | 黒川 孤遊 |
被災地に新たな花の種を蒔く | 栃 木 | 篠原あきら | ||
新米が炊けるしみじみ日本人 | 埼 玉 | 亀井 哲 | ||
新 | 本田 智彦 | 新聞に知識新たな辞書がある | 福 岡 | 戸次 柳親 |
社の活気新人力が押し上げる | 東 京 | 佐藤 晴江 | ||
新記録スタンドの渦おさまらぬ | 熊 本 | 上田ゆい子 | ||
新 | 平山 繁夫 | 読み終えたページにわたくしの新芽 | 青 森 | 北山まみどり |
産まれたての命そっとそっと抱いた | 山 形 | 相田みちる | ||
新月の闇人間はニンゲンに | 佐 賀 | 真島久美子 | ||
新 | 平田 朝子 | 家中が満開となる初歩き | 宮 城 | 藤本真喜子 |
社の活気新人力が押し上げる | 東 京 | 佐藤 晴江 | ||
点滴が取れて命が新しい | 東 京 | 上村 脩 |