場 所：：太田市福祉会館
開 催：平成23年11月20日（日）
最優秀句「いい汗を希望に変えて日が沈む」群馬県 黒崎 和夫
（選句について）
全国十九人の選者により決定いたしました。「きやり吟社」「竹柳会」会員の黒崎和夫さんの作品です。
なおこの句は太田市の「さくらロード」に句碑として建立されます。
特撰句
| 題 | 選 者 | 特 撰 句 | 府県名 | 雅 号 |
|---|---|---|---|---|
| 恋 | 田中寿々夢 | 人恋し猫一匹と過疎へ住み | 群 馬 | 伊藤 ちよ |
| 近松が誘う耽美な色模様 | 埼 玉 | 亀井 哲 | ||
| アドレスを教えて恋が発芽する | 栃 木 | 中西 隆雄 | ||
| 育つ | 大野 征子 | 縄文の頃から男父を真似 | 群 馬 | 遠藤しげる |
| 叱る子へ心の窓を開けて待ち | 埼 玉 | 加賀谷日和 | ||
| 思春期の背伸び吃水線がない | 埼 玉 | 篠崎 紀子 | ||
| ダンス | 荻原 柳絮 | 燃えているラストダンスの二人の手 | 埼 玉 | 木口 孝子 |
| 国賓とダンス足元気を使い | 栃 木 | 朝海 正雄 | ||
| 妻の手で踊る終焉まで踊る | 埼 玉 | 木崎 栄昇 | ||
| 手紙 | 西潟賢一郎 | 絵手紙に想いを綴る一行詩 | 栃 木 | 中西 隆雄 |
| 友に手を貸して悔いなき文とする | 群 馬 | 遠藤しげる | ||
| 絵ハガキは無地洛陽の冬謳う | 埼 玉 | 篠崎 紀子 | ||
| 呑む | 川俣 秀夫 | 不条理のノルマへ今日もニトロ出す | 東 京 | 布施 ちえ |
| 雰囲気に呑まれ空ろな思考力 | 栃 木 | 小泉 好子 | ||
| 誘われてコーヒーまでのお友だち | 群 馬 | 遠藤しげる | ||
| 理由 | てじま晩秋 | 訳あって氷一つと決めている | 栃 木 | 大橋 芳明 |
| 常夏の額からはずす冬景色 | 埼 玉 | 篠崎 紀子 | ||
| 何か有る机の上に何も無い | 埼 玉 | 亀井 哲 | ||
| 夕日 | 竹本瓢太郎 | 燦燦と夕日が明日へパワーくれ | 群 馬 | 市川ミツ代 |
| いい汗を希望に変えて日が沈む | 群 馬 | 黒崎 和夫 | ||
| うさぎ | 東 西南北 | 駆け落ちの二人に夢の兎小屋 | 栃 木 | 久郷 節子 |
| カメの歩に負けたうさぎの眼は真っ赤 | 埼 玉 | 宮本彩太郎 | ||
| 豪邸を見下ろしている兎小屋 | 埼 玉 | 亀井 哲 | ||
| 福 | 岡崎 守 | 幸福の女神は汗が連れて来る | 栃 木 | 小野寺 茂 |
| 貧しくも母さんうちの福の神 | 北海道 | 朝倉 正春 | ||
| 積み上げた努力が福を引き寄せる | 埼 玉 | 上原よ志子 | ||
| 福 | 大野 風柳 | 幸運は片手で掬うほどで良い | 神奈川 | 阿部 文彦 |
| 福はもう地球の規模で考える | 石 川 | 表 洋子 | ||
| 楷書きり知らない福をでかく書き | 群 馬 | 飯田 銀河 | ||
| 福 | 津田 暹 | 幸福の木に幸福の水をやる | 富 山 | 藤井冨美子 |
| お湯割りの二杯で足りる小さい福 | 栃 木 | 伊藤 緑太 | ||
| どことなく母に似てくる福笑い | 栃 木 | 刑部 鬼子 | ||
| 福 | 河内 天笑 | 祝福と軽い嫉妬も贈ります | 埼 玉 | 青鹿 一秋 |
| 福計る尺度その人なりでいい | 栃 木 | 中里 永子 | ||
| 幸福は小さい方が掴みよい | 群 馬 | 黒田 正吉 | ||
| 福 | 礒野いさむ | 被災地へ早く戻って福の神 | 富 山 | 藤井冨美子 |
| ガラス窓幸せ見えるまで磨く | 群 馬 | 黒田 正吉 | ||
| 終章のペン無事におく日の至福 | 奈 良 | 野田てるを | ||
| 福 | 本田 智彦 | 福はもう地球の規模で考える | 石 川 | 表 洋子 |
| 手の届く小さな福で活もらう | 石 川 | 山本 静香 | ||
| 大地こそ福の神だよ実る秋 | 香 川 | 奈良多美子 | ||
| 福 | 平山 繁夫 | 幸福のはじまり朝顔が開く | 京 都 | 桜井 末美 |
| 起ちあがる福は不屈のかたちして | 石 川 | 表 洋子 | ||
| 福耳で別れの言葉ばかり聞く | 青 森 | 千葉かほる | ||
| 福 | 平田 朝子 | カーナビでお出で下さい福の神 | 群 馬 | 長井 和子 |
| 福計る尺度その人なりでいい | 栃 木 | 中里 永子 | ||
| 福袋中に入っていた夫 | 茨 城 | 片野 晃一 |