場 所:太田市福祉会館
開 催:平成18年11月19日(日)
最優秀句「おもちゃ箱夢がゆっくり発芽する」東京都 齊藤由紀子
(選句について)
当日参加の一部及び郵送投句による二部の中から特撰句として選ばれたものより、更に両部の選者によって最終的に選ばれたものです。
なおこの句は太田市の「さくらロード」に句碑として建立されます。
特撰句
題 | 選 者 | 特 撰 句 | 府県名 | 雅 号 |
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自惚れ | 今川 乱魚 | 自惚れを取ると何んにも残らない | 栃 木 | 小泉 好子 |
尋ねてもいない学歴聞かされる | 群 馬 | 川津 清人 | ||
裏 | 川俣 喜猿 | 百歳の皺を裏打ちした苦楽 | 栃 木 | 三上 博史 |
仏像も裏から見ると隙だらけ | 埼 玉 | 宮本彩太郎 | ||
群れる | 竹本瓢太郎 | 雑魚群れて同じ匂いに癒される | 埼 玉 | 岡部 美雄 |
車座の酒人情がたむろする | 東 京 | 齊藤由紀子 | ||
要 | 荻原 柳絮 | コンパスの針しっかりと円を描き | 埼 玉 | 青鹿 一秋 |
句読点きちんと打てた孫の文 | 埼 玉 | 川田ようじ | ||
活気 | 成田 孤舟 | ファンファーレ吃水線を押し上げる | 東 京 | 小金沢綏子 |
酉の市ノスタルジーが吹き溜まる | 東 京 | 加賀谷三帆 | ||
合併 | 田中寿々夢 | 街路樹にいつもと違う風が吹く | 埼 玉 | 上原よ志子 |
統合の旗に団塊こぼれ出す | 埼 玉 | 相良 博鳳 | ||
夢 | 太田紀伊子 | 走るのを止めると夢が見えてくる | 埼 玉 | 四分一周平 |
おもちゃ箱夢がゆっくり発芽する | 東 京 | 齊藤由紀子 | ||
メール | てじま晩秋 | メールピコピコ人間が軽くなる | 東 京 | 齊藤由紀子 |
DMのあぶらかたぶら全方位 | 宮 崎 | 棧 舜吉 | ||
傘 | 遠藤しげる | 荒れる子を黙って守る母の傘 | 東 京 | 仲沢 ちね |
思い出の日傘に滲む母の愛 | 神奈川 | 荻原美和子 | ||
希望 | 斎藤 大雄 | どん底を這い神様の目を出会う | 熊 本 | 上村 千寿 |
極楽へ行かねばならぬ飯を食う | 山 口 | 上野 悦子 | ||
希望 | 大野 風柳 | 紐のない風船希望何ですか | 茨 城 | 岡見 阿衣 |
希望が丘一丁目にてローン組む | 熊 本 | 山長 岳人 | ||
希望 | 西來 みわ | 膨らんだ希望が地球儀を跨ぐ | 大 阪 | 碓氷 祥昭 |
ひと筋の光がガタピシ戸を開ける | 埼 玉 | 川田ようじ | ||
希望 | 河内 天笑 | 運勢に勝つ気で磨く脳回路 | 東 京 | 小金沢綏子 |
王様になって福祉の国作り | 埼 玉 | 落合広太郎 | ||
希望 | 礒野いさむ | 富士山を世界遺産に朝に夕 | 静 岡 | 植松 静河 |
脱サラで故郷に築く窯の夢 | 茨 城 | 伏見 清流 | ||
希望 | 本田 智彦 | 生きていてよかった今日の二歩三歩 | 愛 媛 | 渡辺 泉 |
もう少し生きて居たいとリクエスト | 東 京 | 加賀谷三帆 | ||
希望 | 小松原爽介 | 理想像通りでしたと土に成る | 神奈川 | 小林 梅杏 |
もう少し生きて居たいとリクエスト | 東 京 | 加賀谷三帆 | ||
希望 | 吉岡 龍城 | 柿は柿色に希望を膨らます | 岡 山 | 福力 明良 |
リハビリの金釘流が燃えている | 静 岡 | 多田 幹江 |