場 所:太田市福祉会館
開 催:平成17年11月20日(日)
最優秀句「シナリオの余白ジョークに救われる」神奈川県 荻原美和子
(選句について)
当日参加の一部及び郵送投句による二部の中から特撰句として選ばれたものより、更に両部の選者によって最終的に選ばれたものです。
なおこの句は太田市の「さくらロード」に句碑として建立されます。
特撰句
題 | 選 者 | 特 撰 句 | 府県名 | 雅 号 |
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ときめき | 今川 乱魚 | ときめきのかけら探しのフルムーン | 青 森 | 岡本かくら |
目に映るもの美しく君と居る | 埼 玉 | 木崎 栄昇 | ||
声 | 川俣 喜猿 | 声に帆を上げ九条を守りきる | 東 京 | 齊藤由紀子 |
先代の声で鸚鵡に叱られる | 栃 木 | 篠田 東星 | ||
走る | 竹本瓢太郎 | 全力で走れば風も味方する | 埼 玉 | 岡部 美雄 |
能力は別未知数がダッシュさせ | 東 京 | 小金沢綏子 | ||
育てる | 荻原 柳絮 | 凡人で良し子育てに悔いは無い | 東 京 | 小金沢綏子 |
美女淑女女傑も育て空っ風 | 栃 木 | 大橋 芳明 | ||
戯れ | 成田 孤舟 | シナリオの余白ジョークに救われる | 神奈川 | 荻原美和子 |
前衛の筆が描いてるユートピア | 埼 玉 | 岡部 美雄 | ||
浜辺 | 田中寿々夢 | 男だと叫ぶ砂浜噛む素足 | 埼 玉 | 岡部 美雄 |
浜風に砂の一粒だと悟り | 東 京 | 小金沢綏子 | ||
輝く | 太田紀伊子 | 子の夢へ応援してる父の星 | 栃 木 | 高梨 宗路 |
燦然とまたたく星が母だろう | 東 京 | 小金沢綏子 | ||
友 | てじま晩秋 | あったかい掌だ八起き目へ貸してくれ | 埼 玉 | 岡部 美雄 |
戦友はもう死語ですか九段坂 | 埼 玉 | 野村 秋花 | ||
頑張る | 黒田 正吉 | がんばれる気がして君に決めました | 栃 木 | 手塚 貴子 |
父を越す木を古里に植えにゆく | 東 京 | 齊藤由紀子 | ||
渡る | 斎藤 大雄 | へそくりを渡してくれた割烹着 | 長 野 | 高見澤直美 |
鳩渡る聖地に地雷埋めてある | 宮 城 | 大塚 徳子 | ||
渡る | 大野 風柳 | 遮断機が上がると渡るほかはない | 和歌山 | 三宅 保州 |
渡り鳥に地球の色を聞いてみる | 栃 木 | 齋藤 喜味 | ||
渡る | 西來 みわ | 産道を渡り天使が舞い降りる | 栃 木 | 大橋 芳明 |
世渡りのコツを覚えた四捨五入 | 栃 木 | 横地 耕児 | ||
渡る | 河内 天笑 | 虹渡る足をきれいに拭いてから | 岡 山 | 木下 草風 |
ぼろぼろになって男の川渡る | 宮 城 | 伊藤 我流 | ||
渡る | 礒野いさむ | 喪服脱ぐ女が渡る白い橋 | 山 形 | 高橋 白兎 |
モナリザの微笑を盾に世を渡る | 茨 城 | 野口きぬえ | ||
渡る | 本田 智彦 | 未知数へ対岸渡る好奇心 | 群 馬 | 広田 悦子 |
よく笑う赤ちゃん手から手へわたり | 群 馬 | 榊原 敏江 | ||
渡る | 小松原爽介 | 生涯を渡るふたりのよいとまけ | 大 阪 | 土田 欣之 |
世渡りは下手でも風は読んでいる | 千 葉 | 浅葉 進 | ||
渡る | 吉岡 龍城 | 風渡る雄蕊雌蕊を結びつけ | 群 馬 | 白田はる江 |
澄み渡る空が待たれる世界地図 | 千 葉 | 笹島 一江 |