場 所:太田市福祉会館
開 催:平成16年12月 5日(日)
最優秀句「寄せ植えになって二人で咲くつもり」栃木県 斎藤 雅裕
(選句について)
当日参加の一部及び郵送投句による二部の中から特撰句として選ばれたものより、更に両部の選者によって最終的に選ばれたものです。
なおこの句は太田市の「さくらロード」に句碑として建立されます。
大会功労賞「共に喜寿迎えたかったなあ妻よ」群馬県 遠藤しげる
「太平記の里」全国川柳大会を開催するに当たりご尽力を戴いた遠藤しげる氏の功労を讃えて太田市の「さくらロード」に句碑を建立しました。
特撰句
題 | 選 者 | 特 撰 句 | 府県名 | 雅 号 |
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帰る | 今川 乱魚 | 終バスに転がっている不発弾 | 栃 木 | 大橋 芳明 |
砂漠から毎晩家へ帰ります | 栃 木 | 野口 直子 | ||
まっすぐ | 川俣 喜猿 | 失恋の顔にまっすぐにわか雨 | 群 馬 | 金井 初江 |
天を突く杉に些細を叱られる | 埼 玉 | 木崎 栄昇 | ||
実る | 竹本瓢太郎 | チャンピオンベルトが過去を華にする | 東 京 | 齊藤由紀子 |
突き刺さるジョークも心地よい勝者 | 東 京 | 小金沢綏子 | ||
のんき | 荻原 柳絮 | 衣食住足りて佛に近くなり | 東 京 | 小金沢綏子 |
戸締りはしない田舎の住み心地 | 埼 玉 | 野村 秋花 | ||
嘘 | 成田 孤舟 | 嘘言えば嘘が返ってくるこだま | 群 馬 | 遠藤しげる |
バーチャルの海王様にしてくれる | 埼 玉 | 岡部 美雄 | ||
真ん中 | 田中寿々夢 | 真ん中にいつも炎を持つ活気 | 大 阪 | 三浦 憩 |
車座の中でゆっくり溶ける棘 | 埼 玉 | 相良 博鳳 | ||
花一切 | 太田紀伊子 | 寄せ植えになって二人で咲くつもり | 栃 木 | 斎藤 雅裕 |
ひとり咲く喜びもある寒牡丹 | 群 馬 | 荒巻 修 | ||
伝説 | てじま晩秋 | 少子高齢浦島の里も春 | 東 京 | 齊藤由紀子 |
東京の水できれいになるはなし | 茨 城 | 山口 幸 | ||
ふるさと | 羽田 桐柳 | 新しい夜明け古里まで続く | 埼 玉 | 相良 博鳳 |
百選の水ふる里に誇り持つ | 埼 玉 | 松岡恵美子 | ||
嬉しい | 斎藤 大雄 | 花嫁が渡ってくれた過疎の橋 | 福 島 | 浦井 隆 |
泣きそうな私へ肩の手の無言 | 新 潟 | 山倉 洋子 | ||
嬉しい | 大野 風柳 | いい事は黙っていようもう少し | 群 馬 | 金井 初江 |
うれしくて少し乱れていいですか | 栃 木 | 福田一二三 | ||
嬉しい | 西來 みわ | 嫁ぐ日を選ぶ暦へ首が寄り | 栃 木 | 高橋 稲子 |
お名前は存じてますと初対面 | 栃 木 | 石澤千代子 | ||
嬉しい | 橘高 薫風 | ほめられて鏡の前に立っている | 栃 木 | 吉新 勝夫 |
ふる里はいいな漬物てんこ盛り | 東 京 | 小金沢綏子 | ||
嬉しい | 礒野いさむ | 満点の評価にぐっと熱いもの | 埼 玉 | 岩田 柳堂 |
復配の株価内緒にして置けず | 群 馬 | 田部井呑柳 | ||
嬉しい | 山本 翠公 | 嬉しくて駐車違反をしてしまう | 兵 庫 | 大森 一甲 |
無影灯術後の時計動き出す | 千 葉 | 新澤 きよ | ||
嬉しい | 小松原爽介 | うれしくて少し乱れていいですか | 栃 木 | 福田一二三 |
妻もいて子もいて雨の日曜日 | 栃 木 | 大橋 芳明 | ||
嬉しい | 吉岡 龍城 | お名前は存じてますと初対面 | 栃 木 | 石澤千代子 |
嬉しいと言わねばならぬちゃんちゃんこ | 東 京 | 沖 浪男 |