第14回「太平記の里」全国川柳大会

場 所:太田市福祉会館
開 催:平成16年12月 5日(日)

最優秀句「寄せ植えになって二人で咲くつもり」栃木県 斎藤 雅裕

(選句について)
当日参加の一部及び郵送投句による二部の中から特撰句として選ばれたものより、更に両部の選者によって最終的に選ばれたものです。
なおこの句は太田市の「さくらロード」に句碑として建立されます。

大会功労賞「共に喜寿迎えたかったなあ妻よ」群馬県 遠藤しげる

「太平記の里」全国川柳大会を開催するに当たりご尽力を戴いた遠藤しげる氏の功労を讃えて太田市の「さくらロード」に句碑を建立しました。

特撰句

選 者特 撰 句府県名雅 号
帰る今川 乱魚終バスに転がっている不発弾栃 木大橋 芳明
砂漠から毎晩家へ帰ります栃 木野口 直子
まっすぐ川俣 喜猿失恋の顔にまっすぐにわか雨群 馬金井 初江
天を突く杉に些細を叱られる埼 玉木崎 栄昇
実る竹本瓢太郎チャンピオンベルトが過去を華にする東 京齊藤由紀子
突き刺さるジョークも心地よい勝者東 京小金沢綏子
のんき荻原 柳絮衣食住足りて佛に近くなり東 京小金沢綏子
戸締りはしない田舎の住み心地埼 玉野村 秋花
成田 孤舟嘘言えば嘘が返ってくるこだま群 馬遠藤しげる
バーチャルの海王様にしてくれる埼 玉岡部 美雄
真ん中田中寿々夢真ん中にいつも炎を持つ活気大 阪三浦  憩
車座の中でゆっくり溶ける棘埼 玉相良 博鳳
花一切太田紀伊子寄せ植えになって二人で咲くつもり栃 木斎藤 雅裕
ひとり咲く喜びもある寒牡丹群 馬荒巻  修
伝説てじま晩秋少子高齢浦島の里も春東 京齊藤由紀子
東京の水できれいになるはなし茨 城山口  幸
ふるさと羽田 桐柳新しい夜明け古里まで続く埼 玉相良 博鳳
百選の水ふる里に誇り持つ埼 玉松岡恵美子
嬉しい斎藤 大雄花嫁が渡ってくれた過疎の橋福 島浦井  隆
泣きそうな私へ肩の手の無言新 潟山倉 洋子
嬉しい大野 風柳いい事は黙っていようもう少し群 馬金井 初江
うれしくて少し乱れていいですか栃 木福田一二三
嬉しい西來 みわ嫁ぐ日を選ぶ暦へ首が寄り栃 木高橋 稲子
お名前は存じてますと初対面栃 木石澤千代子
嬉しい橘高 薫風ほめられて鏡の前に立っている栃 木吉新 勝夫
ふる里はいいな漬物てんこ盛り東 京小金沢綏子
嬉しい礒野いさむ満点の評価にぐっと熱いもの埼 玉岩田 柳堂
復配の株価内緒にして置けず群 馬田部井呑柳
嬉しい山本 翠公嬉しくて駐車違反をしてしまう兵 庫大森 一甲
無影灯術後の時計動き出す千 葉新澤 きよ
嬉しい小松原爽介うれしくて少し乱れていいですか栃 木福田一二三
妻もいて子もいて雨の日曜日栃 木大橋 芳明
嬉しい吉岡 龍城お名前は存じてますと初対面栃 木石澤千代子
嬉しいと言わねばならぬちゃんちゃんこ東 京沖  浪男