21世紀へ駆ける日本川柳の群像

目 次

1.川柳創世記
2.「日本川柳協会」の発足と消滅
3.新生「日本川柳協会」の誕生
4.平成の飛躍・社団法人化への道
5.現在の日川協
6.山田良行・前理事長を偲ぶ

21世紀へ駆ける日本川柳の群像
仲川幸男(たけし)・著
平成12年 3月20日発行
B6判 216頁
印刷所 葉文館出版
1,500円(本体1,429円+税)

二十世紀は現代川柳の構築に第一歩を記した百年でありました。むろん、まだまだ私たちの目指す川柳が広く一般に浸透しているなどとは思っていませんが、川柳という詩型が有形無形に市民権を得ようとしている実感はあります。その二十世紀に川柳とともに生きてきた私たちは、来る二十一世紀に向かい、何かを残さねばなりません。

社団法人全日本川柳協会は、全国の川柳結社・グループと連絡を取りながら営々と業務を行っていますが、その足跡を記録し、明日に繋げる本を何とか出版しようと企画してきました。

この度、山田良行理事長急逝の報に接し、彼の偉業を称える意味でも「日川協の歩み・川柳のあゆみ」を纏めたいと思いました。何せ、限られた時間と不足がちな資料で取り組んだ本書のこと、我がことながら欠点も多々見える編纂となっています。願わくば、本書を下敷きに更に完全を期したものが後発されんことを望みます。

いずれにしても、川柳という詩型は二十一世紀はおろか長く後世に伝えられましょう。良い川柳、正しい川柳を私たちは守り育て、来る世代の人たちにお渡し出来るよう力を尽くしたいものです。

平成十二年三月

仲川幸男(たけし)