一般社団法人 全日本川柳協会
理事長 小島 蘭幸
ご挨拶
川柳は江戸時代に生まれた短詩型文芸の一つであります。初期のアンソロジーである「誹風柳多留」をひもとけば、現在でも人口に膾炙されている作品の数々を目にすることができます。
俳句や短歌などの他の短詩型と並ぶ庶民的な文芸として、川柳は滑稽や軽み、可笑しみを特徴として詠み続けられ、現代の時事川柳においては世相を鋭く斬るような批判精神も発揮しています。
当協会の前身である日本川柳協会は、昭和49年に発足しました。その後、法人組織化して社団法人全日本川柳協会と改称し、さらに関係法令の改正に基づいて、現在の一般社団法人全日本川柳協会に至っております。
日本の文学史において、川柳は残念ながらまだ低い位置にあります。川柳という大衆文芸の更なる振興を目指して、当協会は設立当初から各種事業を展開し、全国各地で活動している川柳吟社への支援を積極的に進めています。
このたび当協会の公式ホームページを全面的にリニューアルいたしました。これは広報強化を図り、川柳の認知度を高めながら裾野を広げ、川柳愛好者の人口をさらに増やすための試みの一つです。
川柳という長く庶民に親しまれてきた文芸の伝統の灯を次世代につなげていけるよう、当協会は今後も一層努力していく所存であります。